号砲と同時に１番車の眞杉匠が飛び出し、前攻めの形になったのは山田雄大―眞杉―佐々木悠葵の関東勢。中団に浅井康太が入り、内藤秀久―佐々木雄一が続く。７番手からの走りになったのが久田裕也。
そしてマークは松浦悠士―岩津裕介。正攻法の山田は打鐘前２角から誘導員との車間を開け始め、久田のアタックに備える。そして飛んできた久田を出させることなく山田はスパート。
松浦―岩津が立て直せたのは７、８番手となり、一本棒のままレースは進み、最終バックから眞杉が満を持して番手スパート。
誰よりも先にゴールを駆け抜け嬉しい地元記念初制覇を果たした。
２着には終始、眞杉の後ろでサポートしていた佐々木悠。中団の浅井も踏み込んだが交わせずの３着。

 

眞杉匠選手コメント

目茶苦茶強かったですよ、山田君は。正直、余裕がなくて焦って踏んでしまった。（山田の）気持ちに応えるためにもと踏んだけど、余裕があればよかったんですけど。完全に焦っていてバックくらいから踏んでしまった。作戦は「前を取って突っ張ります」と山田君は言ってくれて、久田君が自分の横まで来たから振って。止まったのは分かったけど、本当に余裕があれば…。記念決勝の番手回りは緊張感が違う。地元というのもあったけど。（優勝の）チャンスはあると思っていたけど、本当にラインのおかげ、前（山田）のおかげ。最後は脚が三角に回っていて、すごいギリギリ（の優勝）でした。元同期の（山口）拳矢さんは２年遅れのデビューなのに、共同（通信社杯）とダービーを取っている。早く同じ舞台で走ってみたい。次の全プロでもしっかり結果を残して高松宮記念杯（Ｇ１）に向かいたい。